日記ときどき読書感想文

プラス/マイナス思ったことをつらつらと。そのほとんどは思いつきです。

ミッキーマウスの憂鬱

ブックオフで200円。

これを読んだ。

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

 

ディズニーランドへ派遣会社から派遣された、準社員の後藤を中心に物語が進んでいく。

どこまでが本当か創作かわからない。

実際、ディズニーランドでバイトしたことある人が読んだら、そこのところの境界線はわかるのかもしれない。

 

フィクションといえど、違和感を感じるところが所々あった。

例を挙げると、後藤の初出社。普通、バイトであっても、仕事の説明、職場の案内、指導等する人があてがわれると思うが、それがない。

出社した後藤は、どこが入り口か、どこが実際働く場所かわからないまま、いろんな人にヒアリングしてたどり着いていく。

何かおかしいし、ここらへんの描写が雑だなあと思った。

 

 

読み進めて思ったのだが、これは、正社員と準社員(パート)の格差を浮き彫りとした物語ではないだろうか。

ところどころに、準社員だから、正社員だからとかの言葉が散りばめられている。

たまたまその格差を表すのにディズニーランドが舞台になったように見えた。

 

裏表紙には、青春成長小説って書いているけど、本質は正社員とアルバイトの格差を表現した小説に思えた。