ミッキーマウスの憂鬱
ブックオフで200円。
これを読んだ。
- 作者: 松岡圭祐
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 文庫
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ディズニーランドへ派遣会社から派遣された、準社員の後藤を中心に物語が進んでいく。
どこまでが本当か創作かわからない。
実際、ディズニーランドでバイトしたことある人が読んだら、そこのところの境界線はわかるのかもしれない。
フィクションといえど、違和感を感じるところが所々あった。
例を挙げると、後藤の初出社。普通、バイトであっても、仕事の説明、職場の案内、指導等する人があてがわれると思うが、それがない。
出社した後藤は、どこが入り口か、どこが実際働く場所かわからないまま、いろんな人にヒアリングしてたどり着いていく。
何かおかしいし、ここらへんの描写が雑だなあと思った。
読み進めて思ったのだが、これは、正社員と準社員(パート)の格差を浮き彫りとした物語ではないだろうか。
ところどころに、準社員だから、正社員だからとかの言葉が散りばめられている。
たまたまその格差を表すのにディズニーランドが舞台になったように見えた。
裏表紙には、青春成長小説って書いているけど、本質は正社員とアルバイトの格差を表現した小説に思えた。