絶対貧困
これを読んだ。
著者が実際に世界の貧困層が住む現地に住み込むなどして、その国の文化、貧困層の生活を間近に見て理解した上で書かれている。
生の体験をもとに書かれているだけあって、おもしろい。
自分は発展途上国に旅行にいったとき、物売りなどに対して、ここでお金を出すのは彼らにとってよくないなどと思ったりもしたものだが、この本を読んで、彼らの生活は切実なものであり、やらざるを得ないしてやっているのだとわかった。
彼らの為を思って、お金をださないとどうなるか。彼らは体を売ったり、犯罪に走ったりするしかなくなる。というのを知って、お金をださないっていうのは、ほんとうは彼らのためにはならないのかも。
彼らのためを思うなら逆に、買ってあげたり、物乞いがあれば数十円でもいいからあげたほうが、いいんだろうな、なんて思った。
やはり、貧困者はお金持ちを妬む。だから、金持ちの日本人は襲われることもあるって書いていて、なんだかなあと思うが、自分もどうしようもなく貧困になってしまったら、そう言う風に金持ちに対して思うんだろうな。
読み終えて、うーんと唸るような感覚になった。