桃太郎
最近kindleを使うようしている
せっかく買ったからだ
前に小説は電子書籍で読むのには適さないと書いたことあるが、最近は気にならなくなった
たまたま青空文庫が目にとまったので、むかし芥川龍之介の本が好きだったため、もう一度読んでみることにした
たぶん読んだことあるだろうけどまったく記憶にない
これのベースはあの桃太郎である
しかし設定が若干違う
桃太郎を拾ったじいさんばあさんは大きくなった桃太郎がちょっとうっとおしくなっているとか、黍団子を半分しか犬にやらないとか、鬼を脅迫するとか
鬼は平和な民族として描かれている
桃太郎は言ってみれば鬼ヶ島の侵略者だ
鬼を脅し、宝を奪い、人質までとる始末である
鬼ヶ島を征服した桃太郎はその後都度都度復讐しにくる鬼に嘆く形で物語は終わっていく
芥川龍之介はなぜこの桃太郎を書いたのか
世に嫌気がさし、人間という生き物の醜さを描きたかったのかなあなんてぼんやり思った
もしそうだとしたら、芥川龍之介のその気持ち、なんだかわかる気がした