ようこそ、わが家へ
半沢直樹で注目を浴びてるだろう、池井戸潤の小説「ようこそ、わが家へ」を購入
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: 文庫
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電車で注意した男性に後をつけられ、自宅にいたずらされるのと同時に、
勤めている会社での揉め事に手を焼くという、2つの事象が並行して進んでいく物語となっている。
この一見関係ない2つの物語が、最後の何処かで交差するのかなと予想しながら読んでいたが、そんなことはなかった。
それぞれが別々に解決されていく。関係あるとしたら、主人公の感情描写か。
今こうして感想を書いていて思うが、そもそもこの2つの事象を同時並行で描く必要はあったのか。
小説に意味を求めるのは別に必要ないかもしれないが、ふと思った。
別に、自宅にいたずらされる物語がなくてもいいんじゃないかと。
どっちかというと、メインは会社での揉め事解決に当てられているように感じた。
池井戸潤の物語は銀行員周辺の出来事を題材にしている話が多い。
もしかすると、ネタのマンネリ防止のために、自宅にいたずらされる物語を挟んだのかなと、邪推してしまった。