日記ときどき読書感想文

プラス/マイナス思ったことをつらつらと。そのほとんどは思いつきです。

超思考

芸能人が書いた本を読むことはほとんどないが、偶然立ち読みしてみたらおもしろそうだったので買ってみた。

 

超思考 (幻冬舎文庫)

超思考 (幻冬舎文庫)

 

北野武のエッセイだ。

お笑いで富を築き、映画で文化賞をもらい、趣味で絵を書くと1000万で買いたいという人が現れるくらい評価されている、才能ある人だ。

 

北野氏は自分が売れたのは、時代と運の要素が強いと書いている。

自分もそう思った。北野氏を評価していないとかではなく、時代と運の要素って、人の成功に対してとても大きな影響を持っていると思うからだ。

もちろん、個人の努力を否定しているわけではない。

ただ、努力しても注目されなかったり、その時代に判る人がいなければ、どんなにいいものでも埋もれてしまうと思うのだ。

 

読んでいて、共感を得たのは、大衆に迎合しないということ。

迎合している人って、魅力がない。その人は、自分が生きていくためにそういう行動をしていたり、それが一番楽でいいことだと思っているからかもしれないが、やっぱり魅力がない。

 

会社でも上のことばかり気にして、ヘコヘコ、ヘラヘラしているやつはつまらない。誰かを楽しませようと生きている訳ではないことは百も承知だが、見ていてほんとにつまらない、というか魅力が皆無。

 

ドラマの半沢直樹が今人気が出ているのも、突き抜けている人が魅力があるからじゃないのかな。それか、見ている人のそういう風になりたいという願望を刺激するからか、迎合するやつばかりでうんざりしているからなのかもしれない。

 

でも迎合しないということは、それなりの覚悟が必要なわけで、そういった注意点も述べているところはさすがと思った。