超思考
芸能人が書いた本を読むことはほとんどないが、偶然立ち読みしてみたらおもしろそうだったので買ってみた。
- 作者: 北野武
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: 文庫
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北野武のエッセイだ。
お笑いで富を築き、映画で文化賞をもらい、趣味で絵を書くと1000万で買いたいという人が現れるくらい評価されている、才能ある人だ。
北野氏は自分が売れたのは、時代と運の要素が強いと書いている。
自分もそう思った。北野氏を評価していないとかではなく、時代と運の要素って、人の成功に対してとても大きな影響を持っていると思うからだ。
もちろん、個人の努力を否定しているわけではない。
ただ、努力しても注目されなかったり、その時代に判る人がいなければ、どんなにいいものでも埋もれてしまうと思うのだ。
読んでいて、共感を得たのは、大衆に迎合しないということ。
迎合している人って、魅力がない。その人は、自分が生きていくためにそういう行動をしていたり、それが一番楽でいいことだと思っているからかもしれないが、やっぱり魅力がない。
会社でも上のことばかり気にして、ヘコヘコ、ヘラヘラしているやつはつまらない。誰かを楽しませようと生きている訳ではないことは百も承知だが、見ていてほんとにつまらない、というか魅力が皆無。
ドラマの半沢直樹が今人気が出ているのも、突き抜けている人が魅力があるからじゃないのかな。それか、見ている人のそういう風になりたいという願望を刺激するからか、迎合するやつばかりでうんざりしているからなのかもしれない。
でも迎合しないということは、それなりの覚悟が必要なわけで、そういった注意点も述べているところはさすがと思った。