後輩へ続く負の連鎖
ふと思った。
苦労した人は後世へ同じ思いをさせないように、自分と同じ苦労をさせないように、その物事において改善を重ねたり、援助するための基金を作ったりする。
素晴らしいと思う。自分もその恩恵にあずかりたいと思う。
しかし、「俺も苦労したからお前も苦労しろ」という人の後に続き、
自分が苦労をした場合は、そうしようという気が起こらない。
結果、自分の後輩にも同じ苦労をしてもらうことになる。
会社においてはまさにこれである。
自分は、先人が残した負の遺産、爆弾が隠れた案件を引き継いだりして、その処理をしてきた。その先人は更なる先人に負の遺産を受け継いできたのかもしれない。
自分がその場を去ることになったとき、後輩に自分の持っているものを引き継ぐとき、
本来なら苦労させたり困ったりしないよう、改善をしたり、処理をしたりして引き継ぐべきだが、自分がそうでなかった、かつ、改善がめんどうだからという理由でやる気がしない。
自分も解決してきたから、きみも解決してくれ。
そう思ってしまう。
結果、自分は気にかかる部分があるとは知りつつも、そのまま渡してしまう。
そこに優しさはない。
こうやって、負の連鎖ってのは続くのかもしれない。それを止めるのは自分ではない。
というか、自分はめんどうだからやらない。
止められる人は素晴らしいと思う。
自分は屑だなあと思うと同時に、自分の前任者も屑だと思う。
屑のままではいけないとも思うこともめんどうなので、変わらない。
変わるつもりがない。
もう止める必要もないんじゃないかとさえ思う。
そんなことを考えた。