103歳になってわかったこと
じいさんばあさんと話をする機会があまりなく、年寄りの話を聞く機会がこれまでなかった
人生について先人の知恵をお借りしたく買ってみた
103歳の著者は画家である
これまで独身であり、子供もいない
103歳の視点で人生についてどう思うかを知りたくて読んでみる
「いつ死んでもいい」「長生きしたくない」という人の言葉は偽りだと著者は言う
最近自分でもそういう思いを持つことがあるが、それはそう言う事で気持ちが楽になるからだと著者は言う
これからの重くのしかかる負担から逃れるため、やるべきことはやったと思って楽になりたいため
だからそういうことを言うとのことだった
103歳生きていろんな人を見て、本質的にはみんなは長生きしたいと思っているだろうと
感じるところがあるらしい
そう言われると、そうなんだろうなと思った
話の中で芥川龍之介を帝国ホテルでみたことがあるということが書かれているが、芥川龍之介って100年以内に生きていたんだなあと何か不思議な気持ちになった
自分の中でもっと昔の人っていうイメージができあがっていたからだ
そう考えると世の中の進み具合はすごいと思う
芥川龍之介が生きていた頃は着物が主流であったはずだ
今は着物を普段着として切る人はもうほぼいなくなっている
携帯電話なるものができて、パソコンがあって、インターネットがある
この100年でここまで進むのか
この著者は育ちの良さが感じられるのと、書かれている自分の境遇から実際お金持ちの娘さんだったのだろう
自分はお金持ちの育ちの良い103歳の話もいいが、ごくごく一般的な環境で育った103歳の人の人生への捉え方を読んでみたかった
考えに違いはあると思っている
あまりぐっとくるような内容はありませんでした