自殺
買うときに大丈夫かこいつと思われないか、少し気にしつつも購入。
気が沈んだ時本屋に行くたびに気になっていた。
この度、より一層気が沈んだため、立ち読みでは我慢できず、買うに至った。
何かこの気持を救ってくれるフレーズがあるんじゃないだろうか、という期待のもと読み進めていく。
内容は、著者の母親がダイナマイトで自殺したという話から始まり、
自殺に関連した場所、樹海を知る人へのインタビューや、
自殺未遂者との対談、著者自身の体験等、
テーマは自殺という深刻さをもつものだが、文章はユーモアに溢れ、少しうるっとくるところもあったが、面白おかしく読めた。
自殺はダメだが、どうしても辛くてたまらない人には強く止めるようなことは言えないといった、著者の考えは、自分にも通ずるものが大いにあった。
表紙はムンクの叫びのようなおぞましい感じの絵であるが、中身は著者の優しさが伝わってくるような文章だった。
面白いっていったら、アレかもしれないけど、この本はおもしろかった。
ほんといろいろな人がいる。ほんとにいろいろな人がいるんだ、たまたま出会ってないか、見えないだけで。
この本はぜひいろんな人に読んでほしいと思った。