社長失格
会社を潰したことはありますか?
- 作者: 板倉雄一郎
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 1998/11
- メディア: 単行本
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これを読んだ。
内容は、ハイパーネットという会社を創業した板倉氏が会社を起こして、富を築き、そして、破産するまでの自叙伝である。
読んでて思ったのだが、ハイパーネットが潰れずに、ハイパーシステムをうまく起動に乗せれていたら、今頃どうなっていただろうか。
無料のプロバイダー事業者で溢れていただろうか。
もっと、ネットが安くなっていただろうか。
または、広告が常に表示されるのを我慢出来なくなり、シェアは縮小していただろうか。
文化として根付いていたら、我慢するもなく、そういうものだと当たり前のように文句もない状態となっていたかもしれない。
読んでると、債権回収やはり結構えげつない。
個人保証、これがあるから、思い切って起業できない人もいるのではないか。
本気であれば、個人保証なんかどうってことない。という意見もあるかもしれないが、個人的には、個人保証はなくなってほしい。
銀行が誤って審査した見通しを経営者個人が保証しないといけないなんて、銀行にとって都合良すぎる。
見通すことができなかったツケは自分で払ってほしい。
経営者にとって甘いとは思わないけどなあ。
この本はこれから会社を起こそうとする人は読んでおいて損はないと思う。
破産したらどうなるか。どうしてこの人は失敗したのか。
覚悟を決める上でも役に立つと思う。
しかし、ここでも孫正義が出てきた。
インターネット関連の事業にはどこでも出てくるんだな、この人は。